2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
夏目漱石の 『夢十夜』 は、明治41(1908)年7〜8月、朝日新聞に連載された連作短編小説。同年9月からは 『三四郎』 の連載が始まっており、漱石にとって最も脂ののった時期に書かれた作品である。 こんな夢を見た。 この1行で始まる短い文章が10篇並んでい…
百鬼園随筆 (新潮文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/04/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 40回この商品を含むブログ (100件) を見る 新潮文庫から出ている内田百輭の 『百鬼園随筆』 を読んだのだが、この本の“編集”のあまりの…
坑夫 (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/09メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 65回この商品を含むブログ (41件) を見る 夏目漱石の 『坑夫』 は明治41(1908)年に朝日新聞に連載された小説で、執筆順序としては 『虞美人草』 …
たったひとつの冴えたやりかた 改訳版作者: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/08/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 44回この商品を含むブログ (59件) を見る コーティー・キャスは…
破戒 (新潮文庫)作者: 島崎藤村出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (79件) を見る元ネタは聖書 小説を読む楽しみの一つに“元ネタ探し”というのがある。 島崎藤村の 『破戒』 (1906年発表)…
大島弓子のマンガというのは、ある年代の女性に圧倒的に支持されていたことがあって、ほとんど誰もが読んでいるというか、作品の好き嫌いは人それぞれだけど、とにかく読んでいないとお話にならないみたいな、そういう時期がかつてはあったような気がする。…
オフィーリアがハムレットにあてて書いた遺書。かうして字を並べてゐれば、その中に夜が明けます。夜が明けたらと妾は念じてゐるのです。夜が明けさへすればみんなお終ひになる。何故って、さうなつたんだもの、はつきり、さうだと、わかるんだもの、どうぞ…
ただし順不同に。『手紙』手紙 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/06メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 174回この商品を含むブログ (528件) を見る 兄の犯した強盗殺人のため、社会から阻害され、ひたすら差別を受け続け…