mystery

アメリカの警官とドーナツの関係

アメリカ合衆国の警官がドーナツを食べている場面というのは、一種のステレオタイプである。だが、その起源や由来については定かではない。 なぜ?アメリカの警官が、いつもドーナツを食べている理由 - NAVER まとめ はてなブックマーク - なぜ?アメリカの…

レイモンド・チャンドラー 『高い窓』

1942年に発表された私立探偵フィリップ・マーロウもの長編第3作。清水俊二訳だが、翻訳完成前に訳者が死去したため、戸田奈津子が完成させたという本である。 ハードボイルド小説といえば、派手なアクションとタフな主人公と相場が決まっているのだけれど、…

宮部みゆきを軽く9冊

順不同。短編は読んでいません。 『龍は眠る』 龍は眠る (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/01/30メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (145件) を見る 超能力者が登場する推理もの。読みやすいし面白…

『江戸川乱歩傑作選』

江戸川乱歩の初期の代表的な作品を集めた短編集。大正12年の処女作、『二銭銅貨』 から昭和4年の傑作、『芋虫』 まで、乱歩の名作はこの時期に集中して書かれている。 大半は過去に読んだことがあるのだけれど、一般的な推理小説と違って、結末を知っていて…

横溝正史 『本陣殺人事件』

重たい小説を続けて読んだ後、横溝正史のミステリーを読むと、ほっとする。自信に満ちたストーリー展開、安定した文体。非常に安心して読み進めることができるのだ。 先輩格の江戸川乱歩の作品は、どこか危険な領域へ連れて行かれて、戻って来れなくなってし…

東野圭吾を軽く10冊

ただし順不同に。『手紙』手紙 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/06メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 174回この商品を含むブログ (528件) を見る 兄の犯した強盗殺人のため、社会から阻害され、ひたすら差別を受け続け…

江戸川乱歩 『人間豹』

『人間豹』は昭和9〜10年に雑誌連載された江戸川乱歩の奇怪な小説である。 半獣半人の怪人“人間豹”が次々に美女を襲う、という荒唐無稽なストーリーだが、それ以上にフェティッシュな要素がふんだんに描かれていて面白い。 なんといっても、仮面、覆面、仮装…