2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

重松清 『疾走』

知り合いの牧師が、「人生の幸せと不幸せをトータルすると、プラスマイナスゼロになる」 というようなことを言っていたのだけれど、そんなことはないんじゃないかと思う。 旧約聖書 『ヨブ記』 の主人公ヨブは、神の試練にあい、これでもかというほどの不幸…

太宰治 『晩年』

「晩年」は、私の最初の小説集なのです。もう、これが、私の唯一の遺著になるだろうと思いましたから、題も、「晩年」として置いたのです。 読んで面白い小説も、二、三ありますから、おひまの折に読んでみて下さい。 太宰治 「晩年」に就いて - 青空文庫 昭…

水村美苗 『日本語が亡びるとき』

水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。 - My Life Between Silicon Valley and Japan 作家・水村美苗によるエッセイ、『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』 を読んだ。本書を知るきっかけとなったのは、上記、梅…