2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
とりどりのタイツの色や万鬼節 真白なる少女に翅や万鬼祭
ふた昔半といへども菊枕
三つ四つに裂いて煮込むや本しめぢ
デザイナー、IT、研究者、記者… 業界愚痴綴る「死亡かるた」が大流行 : J-CASTニュース 「死亡かるた」なるものが流行っているそうなので、ちょっと作ってみました。 前書 かるたにしてはちょっと長いんですが、俳句っぽく五七五にしてみました。(破調、字…
地下鉄に地上の駅や柿日和
マーラーや爽籟交響曲一番 爽籟にホルン六人立ちにけり
鉄塔に刺さりさうなり後の月 どちらかと云へば十三夜が好きで 街中にゾンビの列や後の月
ショッカーのアジトの跡や崩れ簗
堀本裕樹公式ブログ |◆HaikuBar第四回開催決定! 10月25日(木)、荻窪ベルベットサンで行われた第4回 Haiku Bar に参加。 以下の2句を投句しました。 (1) 携帯で送り合ふのも同じ月 (2) コスモスのせいで初めて降りた駅 いるか句会、たんぽぽ句会、なんでし…
火の恋しがる猫たちや膝の上
登高の女子やタイツを履きぬべし 制服の女子よ高きに登るべし 登高や体操服の五十人 登高をやめて堅気となりにけり
霜降やソとラの鍵を押さへつつ 霜降にギターの弦を替へにけり
顔洗ふ耳の裏にも秋気かな
追ひ風に素早く飛ぶや秋の蝶 部屋に入りて何処に消えしか秋の蝶 秋の蝶翅の裏まで装ひけり 秋蝶の低く過ぐるや巾着田 洋書読む女の肩に秋の蝶
懐に体温計を小望月 音楽も灯りも消して後の月
栗くつくつ砂糖ふつふつ渋皮煮
堀本裕樹公式ブログ |◆第24回いるか句会告知 10月21日(日)、第24回いるか句会に参加。以下の6句を投句しました。 秋の蝶音符になつてしまひけり 秋の蝶この口紅は何あなた まつすぐに伸ぶる鉄路や居待月 欧州のジャズ聴く妻や雨の月 秒針の震へてをるや…
消しゴムに囮の文字を彫りにけり
一八九〇円や秋果パフェ 秋果売る男の声の高さかな 秋果売る女の頬の赤さかな
新しき傘もて歩く秋の雨 きりたんぽ穴の理由は死なぬため 本当は半殺しなりきりたんぽ
幸せになれぬ女よ梅もどき
秘め事に向かぬ花なり金木犀 町中が金木犀に包まれて 木犀や自転車押して下校する イヤホンを外し金木犀の道 金木犀恋の少女の寝言かな 木犀の香に誘はれて夜歩く 金木犀もうこの島からは帰れない 街の香を小瓶に詰めて金木犀 木犀の香りを纏ふ女かな
何もかも記憶になくて鵙の贄 鵙の贄そんな約束してないぞ それ俺のせいじゃないから鵙の贄 レバだけはタレにしてくれ鵙の贄
当ててみて茱萸はどっちの手にあるか
サラ・ブライトマン、アーティスト初の宇宙飛行へ「私は夢想家ではなく夢追人」 | ORICON NEWS ロケットの行く大空や菊の花
草紅葉踏み分け行くやTSUTAYAへと
満載の林檎トラック到着す 林檎買ふたのでTSUTAYAはまた明日
靴下の柄の捩れてそぞろ寒 そぞろ寒TSUTAYAは遠くなりにけり うそ寒や湯気立ち上る町工場
新松子屋根に上りし女かな*1 *1:新松子(しんちぢり)は秋の季語。青くて硬い松毬のこと。
今世紀最大級の寒露かな ライターのガスの切れたる寒露かな TSUTAYAまで行くの面倒寒露の夜