Herbie Hancock / The New Standard
- アーティスト: ハービー・ハンコック,マイケル・ブレッカー,ジョン・スコフィールド,デイヴ・ホランド,ジャック・ディジョネット,ドン・アライアス,サム・ライニー,リリ・ハイドン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: CD
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- 1995年録音。
- Herbie Hancock (p), Michael Brecker (ts, ss), John Scofield ac-g, el-g, el-sitar), Dave Holland (b), Jack DeJohnette (ds, el-perc), Don Alias (perc), woodwinds & brass, strings section
- Mercury と同じ Polygram 系列の Verve レーベルからの第1弾(結局、Mercury からはその後作品は出ていない)。当代人気のミュージシャン6人による快作である。
- 全10曲入り。日本盤にはボーナス・トラック (11) が収録されている。
- タイトルどおり、古今のロック、ポップスの名曲をストレートなジャズにアレンジした曲集になっている。原曲のアーティストは、(1) ドン・ヘンリー、(2) ピーター・ガブリエル、(3) ザ・ビートルズ、(4) ベイビーフェイス、(5) スティーヴィー・ワンダー、(6) シャーデー、(7) サイモン&ガーファンクル、(8) プリンス、(9) ニルヴァーナ、(11) スティーリー・ダンで、(10) のみハービーのソロ・ピアノである。
- アルバム発表当時は選曲の渋さ、意外さが話題になったものだが、原曲の大半が80年代後半〜90年代前半という年代、すなわち本アルバム録音より10年以内という時期に集中しているため、今聴くと古い、あるいはなぜこういう曲を選んだのかわからないと感じる面もある。しかし、逆に考えると、良質なジャズ演奏は時代を超越するものだ。(4) や (6) などは原曲よりも、こっちのほうが今でも聴けるのではないだろうか。
- ハービーのスタジオ録音盤はほとんどがロスアンゼルスで製作されているのだが、本作は珍しくニューヨークで録音されている。楽曲も (1) "New York Minute" で始まり、(10) "Manhattan" で終わるという洒落をやっていて楽しい。(ロスアンゼルスでオーヴァーダビングされた管楽器とストリングスのパートは蛇足だと思う。)
- ハービーのピアノとブレッカーのサックスの音は、この年代としては軽め。その分、ホランドのベースとディジョネットのドラムが重厚な音を鳴らしている。演奏は全員絶好調である。