Herbie Hancock / Magic Windows

マジック・ウィンドウズ

マジック・ウィンドウズ

  • 1981年録音。
  • Herbie Hancock (key, vo, Linn drum), Michael Brecker (ts), Ray Parker Jr.,George Johnson, Al McKay, Wah-Wah Watson, Adrian Belew (g), Freddie Washington, Louis Johnson, Ed Watkins (el-b), John Robinson, Ray Parker Jr., James Gadson, Alphonse Mouzon (ds), Kwasi Dzidzornu, Kwawu Ladzekpo, Moody Perry III, Juan Escovedo, Pete Escovedo, Sheila Escovedo, Paulinho da Costa (perc), Sylvester, Vicki Randle, Gavin Christopher (vo), Jeanie Tracy, The Waters and etc. (chorus)
  • "Feets Don't Fail Me Now"、"Monster" に続くディスコ第3弾。前2作に比べるとかなり洗練されてきてはいるのだが、売上げはふるわず、この路線は打ち切りとなった。また、アメリカでは単独での CD は発売されていないようである。
  • 全6曲入り。すべてハービーとメンバーによる共作。(1)〜(5) はゲスト・ヴォーカリストによるヴォーカル曲。(6) のみインストゥルメンタル曲。
  • ロディアスな曲が並んでいるのだけれど、どれもどこかで聴いたような感じの曲ばかりである。たとえば (1) はアース・ウィンド&ファイアー風だし、(2) と (3) はクインシー・ジョーンズのようだ。((3) の参加ミュージシャンのうち3人は『愛のコリーダ』に参加している。)
  • 曲によってはマイケル・ブレッカーがテナー・サックスを吹いていたり、EW&F を脱退したばかりのアル・マッケイがギターを弾いていたりするのだが、ほとんど目立たない。
  • ホーン・セクション、ストリングス、ハープなどの楽器の音をすべてシンセサイザーで演奏しているというのが、当時は売りだった(わざわざ裏ジャケットに書いてある)ようだけど、これは明らかに失敗。せめてストリングスは本物を使ってほしかった。
  • 曲の中ではバラードの (5) が一番好き。アルフォンス・ムザーンのドラムは心地よい。The Waters のコーラスもうるさくない。
  • (6) はリズム・マシンのテクノ風リズムに、ルイス・ジョンソンのベース、エイドリアン・ブリューのギターという実験的な曲。トーキング・ヘッズの影響を受けたエスニック・ナンバーだと思うのだが、肝心のギターの音が小さくて論外。