Herbie Hancock / Inventions & Dimensions

Inventions & Dimensions

Inventions & Dimensions

  • 1963年8月30日録音。
  • Herbie Hancock (p), Paul Chambers (b), Willie Bobo (ds, perc), Asvaldo "Chihuahua" Martinez (perc)
  • ハービーのブルーノート第3作。ピアノ、ベース、ドラム、パーカッション(3曲)という編成だが、ラテン音楽を取り入れた完全に実験的な作品であり、通常のピアノ・トリオを期待するとがっかりする。
  • 全5曲入り。(2) のみ4ビートのジャズ・ナンバーで、ほかはラテンのリズムにあわせてピアノもラテン。だが、やっていることはかなり前衛、という変わった音楽である。この路線はこれ1枚しか発表していないので、正直どういうつもりで作ったアルバムなのかよくわからない。
  • ポール・チェンバースは1950年代後半から60年代初頭までモダン・ジャズのトップを走り続けたベーシストだが、本作における演奏はかなり劣化している。(ハービーとの共演もこれ一度きりだと思う。)特に、ベースとピアノの掛け合い曲の (5) ではオクターヴのピッチが完全に狂っていて残念。