Herbie Hancock / Empyrean Isles

Empyrean Isles

Empyrean Isles

  • 1964年6月17日録音。
  • Freddie Hubbard (cornet), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
  • ブルーノート第4作。ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)のリズムに、フレディ・ハバードコルネットを加えた4人編成のアルバム。
  • 全員を若手で固めただけあって、どこを切っても血が出るような勢いのある演奏が続く。特に、フレディ・ハバードは大熱演である。(ハバードの最高傑作は本作なのではないか?)
  • (1) はアップ・テンポのモード・ナンバー。フレディのソロのときのハービーとトニーの反応の良さに注目。
  • (2) はベースのリフから始まる。ロン・カーターは音程(ピッチ)が非常に不安定なベーシストなのに、なぜポルタメントを多用するのか。誰も止めなかったのか。
  • (3) "Cantaloupe Island" は8ビートの人気曲。cantaloupe というのはマスクメロンのことだそうで、"Watermelon Man" の続編ということになる。後年、HIP-HOP の US3 に "Cantaloop (Flip Fantasia)" というタイトルでカバーされているが、こちらの原曲はテンポが遅く、今聞くとかなりかったるい。
  • (4) は14分におよぶ組曲形式の前衛作品。60年代のハービーはときどきこういうよくわからない曲に挑戦している。はっきり言って、間(ま)が持たないのだが、最初の3曲の勢いで聴いてしまう。