Wayne Shorter / Alegría

アレグリア

アレグリア

  • 2003年発表。
  • Wayne Shorter (ss, ts), Danilo Perez (p), Brad Mehldau (p), John Patitucci (b), Brian Blade (ds), Terri Lyne Carrington (ds), Alex Acuña (perc) and etc.
  • 8年ぶりのスタジオ録音アルバム。"Footprints Live!" のカルテットおよびゲスト・ミュージシャンの演奏、数人の管楽器とチェロのアンサンブルが加わった全編アコースティック作品である。
  • 全10曲入り。(1), (7), (10) がカルテットによる演奏。(6) はショーターとブレイドのデュオ。他の曲は10名前後のアンサンブル演奏。
  • (1), (5), (6), (8), (10) がショーター作曲。このうち、(1) のみが新曲で、あとは1960年代以降のレパートリーの新解釈、再構築、続編といった内容だが、まったく別の曲に聞こえるものばかりだ。ほかの曲は、古いポップス、現代音楽、フラメンコ、中世の聖歌を新しいアレンジで聞かせている。
  • 本アルバムの魅力はなんといっても管楽器のアレンジの良さであろう。アレンジャーはショーターおよびロバート・セイディン(彼は本アルバムのプロデューサーでもある)の二人。リズム・セクションとの相性も抜群である。アンサンブル中心のアルバムという点でいうと、本作は "High Life" (1995年)を完全に過去のものにしてしまったといえよう。
  • 80年代以降、時々共演しているテリ・リン・キャリントンも (5) ではぐっと成熟したドラムを聞かせる。
  • 今から10年前。当時70歳のウェイン・ショーターが創り出した音楽芸術である。