亀井勝一郎 vs 平野謙

京都書房の『新修国語総覧』1978年の版の、亀井勝一郎を紹介するページで、『島崎藤村』について、「私生活まで意味ありげに詮索するのは邪道だろう」とあるのを、平野謙の『島崎藤村』の批判であり、平野が反論し、荒正人が平野を援護した、と書いてある。

 今の版では亀井の紹介自体がなくなっているのだが、この、平野の反論とか荒の援護とかいうのが見つからない。十川先生や荒このみ先生にも訊いたのだが分からず、遂に京都書房に尋ねたが、昔のことなのでもう分からないとのことであった。



http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20091025

 「私生活まで意味ありげに詮索するのは邪道だろう」 というのは、亀井勝一郎島崎藤村論』(新潮社) の 「後記」 に書かれていて、僕もこれは平野謙に対する批判だと思ったのですが、平野が反論していたのですね。
 面白そうです。見つけたらぜひご紹介ください。


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