ローランド・カーク

 『重力ピエロ』 の中に、主人公の兄弟と入院中の父親がローランド・カークの CD を聴いて感動する場面が出てくる。
 ローランド・カーク(1936〜1977)というサックス奏者は、首から何本もの楽器をぶら下げ、同時に2〜3本のサックスを吹くという奇抜なミュージシャンとして知られている人だ。

 ワイルドで賑やかな演奏だとけど、わざわざ買って聴くほどではないよなあ、と思っていて、彼の CD は持っていないはずだったのだが、探したら参加アルバムが出てきた。

ソウル・ボサノヴァ

ソウル・ボサノヴァ

 クインシー・ジョーンズの初期のヒット作(1964年録音)。当時大流行したボサノヴァをジャズ風にアレンジした楽曲を集めたアルバムで、ブラジル音楽特有のほのぼのした雰囲気からはかけ離れたポップな作品である。ローランド・カークは本アルバムで、フルートを吹いているが、これは洗練されていてすごくいいです。