Thelonious Monk / The Complete 1961 Amsterdam Concert

The Complete 1961 Amsterdam Concert [輸入盤]

The Complete 1961 Amsterdam Concert [輸入盤]

  • 1961年4月15日録音。
  • Thelonious Monk (p), Charlie Rouse (ts), John Ore (b), Frankie Dunlop (ds)

 1961年4月15日、コンセルトヘボウ(アムステルダム)におけるライヴ音源を収録したブートレッグ。
 セロニアス・モンク・カルテットは、61年春に初めてのヨーロッパ・ツアーを行った。テナーにチャーリー・ラウズ、ベースにジョン・オア、ドラムに新加入のフランキー・ダンロップという顔触れである。メンバーはいずれもモンクとの共演以外に代表作と呼べる録音のない、無名もしくはB級のミュージシャンだが、個人的にこのときのカルテットは最強ではないかと思う。バンドとしてのまとまり、音楽のノリが最高なのである。
 本アルバムは全11曲入り。(収録曲数がもっと多いヴァージョンもあるが、同じ日の録音なのか不明。)音質は B クラス。全体にピッチがやや高いのが難点だが、十分に楽しめる内容だと思う。ラウズのテナーは以前に比べ、確実に上達している。ベースの音が大きめで、すさまじい。ドラムはノリノリである
 音質の良さを求めるなら、同じツアーからの公式盤、"Monk In France"、"Monk In Italy" を聴くべきだ。