Thelonious Monk / Monk In Copenhagen

Monk in Copenhagen

Monk in Copenhagen

  • 1961年5月17日録音。
  • Thelonious Monk (p), Charlie Rouse (ts), John Ore (b), Frankie Dunlop (ds)

 ストックホルムに続いて、翌日のコペンハーゲンにおけるライヴ録音を収録したブートレッグ。同じく放送用音源らしいのだが、こちらの音質は B クラス。高音域がこもっていて、音楽を鑑賞するには物足りない。
 収録時間71分、全10曲入り(モノラル録音)。(1) はドラム・ソロのイントロに続いて、テーマを吹くラウズが出遅れてしまい、一瞬ずっこける。ツアーの過密なスケジュールに、そろそろ疲れが見えはじめたところだろうか。
 ラストの (10) は12分を超える長尺のブルース。*1 テナー・ソロが終わり、ピアノ・ソロの番になるのだが、モンクはコードしか弾かない。ようやくチョロチョロとフレーズを弾きはじめるのだが、すぐコードに戻り、とうとう演奏を中断してしまう。後半は延々とベースとドラムの二人だけで演奏する、という場面がある。
 モンクもいい加減うんざりしていたのかもしれない。(あと、当時の北欧の観客は非常におとなしいのである。仏・伊・日あたりとは歓声や雰囲気がまったく違っている。)

*1:CD には "Blue Monk" と書かれているが、"Ba-Lu Bolivar Ba-Lues-Are" の間違い。