Wayne Shorter / Introducing Wayne Shorter
- アーティスト: ウェイン・ショーター
- 出版社/メーカー: Cool Note
- 発売日: 2011/09/30
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- 1959年11月9, 10日録音(ニュージャージー)。
- Wayne Shorter (ts), Lee Morgan (tp), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
- テナー・サックス奏者ウェイン・ショーター(1933〜)の初リーダー・アルバム。ショーターは Vee-Jay Records というマイナー・レーベルに3枚のアルバムを録音しているが、本作はその1作目にあたる。また、今日まで至る彼の長いキャリアの中で、初のレコーディング作品である。
- ショーターは59年にアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズへ加入しており、彼とリー・モーガンはそのメンバー。また、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、ジミー・コブというリズム・セクションはマイルス・デイヴィス・グループのメンバーであった。(この3人は、ジョン・コルトレーンの『ジャイアント・ステップス』にも参加している。)
- 全6曲のうち、(6) がスタンダード・ナンバーで、ほかはショーターのオリジナル。
- ショーターはとにかく作曲能力が最初からずば抜けていて、(1) "Blues A La Carte" も13小節+8小節という不思議な形式の変形ブルースである。1959年という時代はハード・バップの全盛期を過ぎ、モード・ジャズが始まった頃にあたり、ショーター等も暗中模索ながらモード・スケールを取り入れて演奏している。
- 逆にソニー・ロリンズの持ちネタ (6) は平凡な感じ。
11月10日、『イントロデューシング・ウェイン・ショーター』セッションの2日目、ウェインとリーはスタジオから急いでニューヨークに向かった。夜8時からのブレイキーとのセッションに参加するためである。ヴィージェイのスタジオに長時間こもりきりで、死ぬほど疲れていたはずなのだが、それでもウェインはわくわくしていたという。メッセンジャーズ加入からまだ数カ月しか経っていないのに、初レコーディングで自分のオリジナルを2曲も取り上げてくれると聞いていたからだ。1曲は「アフリケイン(Africane)」で、これがアルバム・タイトルとなる。……
ミシェル・マーサー 『フットプリンツ 評伝ウェイン・ショーター』 潮出版社
- 初のソロ・リーダー・アルバムとジャズ・メッセンジャーズへのレコーディングは、全く同じ日に行われたのだ。ウェイン・ショーターの 《グレイト・ストーリー》 はこうして始まった。
- 作者: ミシェル・マーサー
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2006/11/01
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