Wayne Shorter / Speak No Evil
- アーティスト: Wayne Shorter
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1999/03/17
- メディア: CD
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- 1964年12月24日録音。
- Freddie Hubbard (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Elvin Jones (ds)
- 1964年9月、ウェイン・ショーターはマイルス・デイヴィス・クインテットに加入。早速、ヨーロッパ・ツアーをスタートさせた。65年1月にはマイルスの名盤 "E.S.P." を録音することになるのだが、ブルーノート第3作にあたる本アルバムはその前月に録音されている。
- マイルス・グループからは、ハービー・ハンコックとロン・カーターが参加。
……「ウェインがジャズ史上最高の作曲家のひとりだということに、多くの人は気づいていない」とフレディ・ハバードは言う。「『スピーク・ノー・イーヴル(Speak No Evil)』や『ジ・オール・シーイング・アイ』といった彼の傑作のいくつかにはおれも参加しているんだけど、スタジオに入る間には必ず、家でしっかりと練習しておかないとならなかった。ソニー(・ロリンズ)とかトレーンとか、タフな連中ともプレイしたけれど、とにかくウェインは最高に変わった曲を書いていたな。奇妙なんだけど、聴く人の心をしっかりととらえるやつをね」。
ミシェル・マーサー 『フットプリンツ 評伝ウェイン・ショーター』 潮出版社
- アルバム冒頭の (1) "Witch Hunt" はきわめて複雑な前奏から始まる。妖しげなメロディ、連動するリズム隊の動き、そしてテナー・ソロが始まる瞬間、エルヴィンのドラムが炸裂する! 作曲者ショーターは、アレンジャーとしても一流なのだ。
- もう一つ、本作あたりからショーターのサックスの音に変化が表れている。それはダイナミック・レンジの広さだ。1曲の中でピアニッシモからフォルテッシモまで移り変わり、音色もどんどん変化していく。ロング・トーンで咆哮するテナーのカッコよさは随一である。
- ジャケットに写っている女性は、ウェインの最初の妻、アイリーン(日系アメリカ人)。1961年に結婚し、66年に離婚している。