Miles Davis / On The Corner
- アーティスト: Miles Davis,John McLaughlin,Herbie Hancock,Dave Liebman,Jack DeJohnette,Collin Walcott,Chick Corea
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2008/04/14
- メディア: CD
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- 1972年6月1, 6日、7月7日録音。
- Miles Davis (tp, org), Dave Liebman (ss), Carlos Garnett (ss, ts), Bennie Maupin (b-cl), Cedric Lawson (synth), Lonnie Liston Smith (org), Chick Corea (el-p), Herbie Hancock (el-p, synth), Harold "Ivory" Williams (org, synth), Reggie Lucas, John Mclaughlin, David Creamer (g), Paul Buckmaster (el-cello), Michael Henderson (el-b), Al Foster, Jack DeJohnette, Billy Hart (ds), James "Mtume" Foreman, Don Alias (perc), Colin Walcott, Khalil Balakrishna (el-sitar), Badal Roy (tabla)
1972年のスタジオ録音アルバム。1971年にはマイルスの公式録音がないため(ライヴのブートレッグはたくさん出ている)、"Live-Evil" 以来1年半ぶりの作品ということになる。発表当初のレコードには、参加メンバーの記載がなく、いろいろ謎に包まれた作品なのだが、判明しているだけで20人以上のミュージシャンが加わっているようだ。もっとも半分以上、誰がどのパートを演奏しているのかさっぱりわからないのだが。
全4曲入り。ただし、(2)〜(4) は同じ曲の別ヴァージョンであり、実質的に長大な二つの曲で構成されている。ベース、ドラム、パーカッションなどリズム楽器の音が大きく、管楽器等のソロ・パートの音が埋もれてしまうようなミキシングが行われている。また、マイルスのトランペットはすべてワウワウ・ペダルが用いられていて、フレーズの輪郭がつかみにくい。
マイルスは "Live-Evil" あたりからワウワウを使い始めているのだが、本アルバム以降になると音が潰れすぎていて、こういうのはちっとも好きになれない。だが、本作のききどころはメンバーのソロではなく、全体のサウンド、醸し出される雰囲気なのだ。ハマる、というか、病みつきになる音楽である。
2000年発表のリマスター盤では、パーカッションの音を聞き分けられる程度に音質が向上したが、それ以外は変わらない。あいかわらず、謎の多いアルバムである。