Miles Davis / Directions
- アーティスト: マイルス・デイヴィス,ウェイン・ショーター,スティーヴ・グロスマン,ジョン・マクラフリン,ハービー・ハンコック,ロン・カーター,アイアート・モレイラ,フランク・バトラー
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2001/07/18
- メディア: CD
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- CD 1-(6) "Fun" …… 1968年1月11日録音。Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (el-harpsichord), Ron Carter (b), Tony Williams (ds), Bucky Pizzarelli (g)
- CD 1-(7), (8) "Directions I & II" …… 1968年11月27日録音。Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ss, ts), Joe Zawinul, Herbie Hancock, Chick Corea (el-p), Dave Holland (el-b), Jack DeJohnette (ds)
マイルスが体調不良から復帰する直前の1981年に 《未発表録音集》 として発売されたオムニバス盤。"Circle In The Round" の姉妹編的な内容で、1960〜1970年に録音された未発表曲、未発表テイクを12曲収録した2枚組 CD である。のちに CD BOX に収録されたり、他の CD のボーナス・トラックとして発表されたりしたため、このアルバムでしか聞くことができない曲はなくなってしまったようだが、本作は2001年に出たリマスター盤が現在でも Amazon で入手できる。
CD 1-(6) は4分08秒の曲。マイルスは冒頭10秒ほどの短いテーマ(これがやたらと明るくてマイルスっぽくない)を吹いたあと引っ込んでしまい、再び登場しない。アドリブ・ソロは全部ウェイン・ショーターが吹いている。バッキー・ピザレリというギタリストが加わっているが、最初から最後までベースとユニゾンのフレーズを弾いている(つまり譜面どおりに演奏していることになる)。最後は尻切れトンボのまま終わってしまう。中途半端な曲だが、ショーターのソロが冴えていて、気持ち良い。
CD 1-(7) はジョー・ザヴィヌル作曲の激しいロック・ビートの曲。出だしがかっこいいのだが、最後は演奏中断みたいな終わり方である。
CD 1-(8) は (7) の別テイク。管楽器のイントロがついているが演奏時間は短く、こちらも演奏を中断している。この曲は69〜70年のマイルスのライヴのオープニングで必ず演奏されるようになった。また、初期のウェザー・リポートもライヴで取り上げていた曲である。