『ゲド戦記2 こわれた腕輪』 再読
- 口絵の地図はほとんど無意味なので、途中で見ないほうが良い。
- 1は距離の単位がマイルだったが、2ではキロメートルになっている。(翻訳のせいかも。)
- 序盤の100ページ、テナーの成長過程を描いた部分は意外と面白かった。テナーは4以降、主人公になっていくので、かなり重要なパートなのかもしれない。
- 墓所に現れた謎の男(読者には彼がゲドであることが示されている)が登場してから、《まことの名》 を名乗るまでの中盤がとにかく長い。
- 終盤の50ページは怒涛の展開。
- テナーは最後の最後まで、自分のこれからの生き方について悩むのだけど、その結末に至るまでの心理描写が、本作の肝なのだと思った。
「お願い。ね、お願いだから、西国の竜の話をして。」
- 結局、「西国の竜の話」 は最後まで出てこない。作者は意地悪である。
- 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,ゲイル・ギャラティ,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/01/16
- メディア: 単行本
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