平野啓一郎 『小説の読み方 - 感想が語れる着眼点』

小説の読み方~感想が語れる着眼点~ (PHP新書)

　『本の読み方 - スロー・リーディングの実践』 の続編。前作は “本の読み方” というタイトルにも関わらず、小説ばかり取り上げていたが、本書はさらに小説に特化した 《読書の楽しみ方》 の本になっている。この本自体、非常に面白いことが書かれていると思うのだけれど、テンポの速い伊坂幸太郎やケータイ小説の文章を細かく分析して、じっくり読み込もうとするのは、果たしてどうなのだろう？と疑問に感じる。
　前作のほうが面白かったので、そのうちレビュー記事を書くかもしれない。