無人島に持っていく3冊
無人島はリゾートではない。我々が無人島にたどり着くのは、船が難破したようなときだけであり、当然そこでは水や食料を探し出し、大自然の猛威と戦うサバイバルな状況を想定することが必要である。なぜかヒモと布きれとナイフは持っているので、釣竿を作ったり、簡単なテントを作ったりする。水は雨水を濾過して飲み、果実をとって食べる。しばらくすると、落ち着いてきて、一日中魚釣りをするようになり、旗のようなものを作って遠くの船影に向かい 「おーい!」 と叫んでみたりする。照りつける灼熱の太陽。ひまだ。ひますぎて気が狂いそうだ。ふと気がつくと、ポケットに3冊の文庫本が入っている。当分この本たちを読んで気をまぎらすことにしようか。
……というようなシチュエーションで読みたい3冊。
条件は、何度読んでも飽きがこないこと。これだけである。間違って恩田陸の本などがポケットから出てきた場合は、読み終わったあと焚きつけにすると良い。そうすれば一日くらいは長生きできるかもしれない。
- 作者: ジェローム・K.ジェローム,丸谷才一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1976/07/10
- メディア: 文庫
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- 作者: ダシール・ハメット,田中西二郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1959/06/20
- メディア: 文庫
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- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 文庫
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