2009-05-10から1日間の記事一覧

日本語が亡びるとき

前回引用した 「キャット撫で声」 の直後の段落から。 半蔵は腕を組んでしまって、渦巻く世相を夢のようにながめながら、照りのつよい日のあたった南向きの障子のわきにすわりつづけた。まだ春も浅く心も柔らかな少女たちが、今にこの日本の国も英語でなけれ…

なぜ人は病気になりたがるのか

しかしやっぱり興味深いのは、別に医者の様な知識を持っているわけでも、医者の診断を受けているわけでもないのに、何でそういう風に人や自分に「病気」や「障害」のレッテルを貼り付けたがるかなぁということです。みんな「病気」になりたい時代 - あままこ…

トゥギャザーしようぜ

明治七年、半蔵三度目の上京。今回は江戸ではなく東京である。文明開化の東京は、いろいろ大変なことになっているようだ。 ……寄席の高座で、芸人の口をついて出る流行唄(はやりうた)までが変わって、それがまた英語まじりでなければ納まらない世の中になっ…