Weather Report / Live and Unreleased

  • 1975〜1983年録音。(2002年発売。)
  • 2002年になって突然発表されたウェザー・リポートの2枚組ライヴ盤。75〜83年に録音された音源が順不同かつバランスよく並んでいて、選曲、音質、演奏内容ともに最高のアルバムである。出てからすでに10年以上経つわけだが、今でも愛聴盤である。
  • 2枚組全18曲入り。メンバーの交代が激しいグループなので詳細は省略するが、ベーシストの変遷でいうと、アルフォンソ・ジョンソン加入時代から5曲、ジャコ・パストリアス時代から10曲(うち1曲はパーカッションのデュオ)、ヴィクターベイリー時代から3曲となっている。
  • 現役時代のアルバムに比べると、ベース、ドラム、パーカッションが目立つミキシングになっていて、特にヴィクター・ベイリー(el-b)とオマー・ハキム(ds)のすごさが際立っていると思う。
  • 選曲もアップテンポでリズムの激しい曲が多い。スロー・ナンバーも2曲ほど収録されているが、ザヴィヌルのバラードもどきの曲が外されていて、何よりである。
  • ジャコパス時代の演奏は、アルバム "8:30" と3曲重複しているが、いずれもアレンジがかなり違うので全く気にならない。
  • ショーター作曲の "Cigano" は過去のアルバム未収録曲。ミディアム・テンポの16ビート曲である。
  • ひとつだけ難をいえば、アルバムの収録曲順が年代順などではなく、ほとんど無意味な順不同になっている点だろう。録音年代によって音質に差があるわけではなく、ミキシングにも違和感はないのだが、ちょっと不親切だと思う。