Miles Davis / San Francisco 1970
- アーティスト: マイルス・デイヴィス
- 出版社/メーカー: Chrome Dreams
- 発売日: 2013/02/11
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 1970年10月15日録音。
- Miles Davis (tp), Gary Bartz (ss, as), Keith Jarrett (el-p, organ), Michael Henderson (el-b), Jack DeJohnette (ds), Airto Moreira, Jumma Santos (aka Jim Riley) (perc)
1970年10月15日、フィルモア・ウェスト(サンフランシスコ)におけるライヴ録音を収録したブートレッグ。
全6曲入り。ラジオ放送用音源らしいのだが、(2) の途中にライヴ録音とは無関係な音声(女性の歌声とナレーション)が時々入っている。それを除けば、音質は A ランク。ヒスノイズはあるものの、ブートレッグとしては優良な出来だと思う。
70年8月のワイト島フェスティヴァル以後、チック・コリアとデイヴ・ホランドが脱退。キーボードはキース・ジャレットひとりになり、ベースにマイケル・ヘンダーソンが加入。また、パーカッション奏者、ユマ・サントスが加わった7人編成となっている。
演奏スタイル、サウンドともに、同年12月の 《セラードア・セッション》(アルバム "Live Evil" 収録)に近い感じになっていて、チック・コリア在籍時代とはかなり違った雰囲気だ。ヘンダーソンのリフを中心にしたファンクのリズムとキースのキーボード(エレピとオルガンを同時に弾いている)が自在に音を作りだし、その上にマイルスほかメンバーが音を重ねていくのである。エフェクターによる歪んだ音、難解な音は姿を消し、非常にわかりやすい演奏になっているのが特徴といえよう。