島崎藤村 『新生 前編』
- 作者: 島崎藤村
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1970/05/16
- メディア: 文庫
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- 『新生』 岩波文庫(2分冊)
- 前編
- 序の章 一から五まで
- 第一部 一から百三十まで
- 後編
- 第二部 一から百四十まで
- 『寝覚』 付記
- 前編
- 『新生』 『筑摩現代文学大系8 島崎藤村集(一)』 筑摩書房
- 序の章 (一)から(五)まで
- 前篇 (一)から(百三十五)まで
- 後篇 (一)から(百四十一)まで
やたらと細かい章立てだが、これは新聞連載の1回分に相当するものだろう。(1章の長さは文庫本で2ページ弱。夏目漱石の小説も、こういう構成が多い。)しかし、岩波と筑摩では、小説の長さが微妙に違っている。どちらが決定版なのかよくわからないのだけど、岩波のほうは途中の章が抜けていたり、結末部分が数行カットされていたりしている。
「『寝覚』 付記」 とは、昭和13年、「底本版藤村文庫」 に 『新生』 の前篇のみが 『寝覚(ねざめ)』 と改題されて収録された際、書かれた作者あと書きである。(岩波文庫巻末解説参照。)
また、青空文庫(新潮文庫を底本とする)を見ると、第一部・第二部がそれぞれ第一巻・第二巻と題されていて、「『寝覚』 付記」 が第一巻の末尾に付されている。
例によって、少しずつ読みながら感想を記して行こうかと思っているが、当ブログでは特に断りのない限り、岩波文庫版を引用することにしたい。