チェスタトン 『木曜日だった男』

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)

 光文社古典新訳文庫の良いところは、注釈が左側のページの端についている点である。わざわざ後ろのほうのページを捲らなくても済むのはありがたいことだ。
 逆に読みにくい注釈といえば村上春樹であろう。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 も 『グレート・ギャツビー』 も各章の末尾に注釈が加えられていて、本文を読みながらだと参照しにくいし、そもそもテキストを理解する上でほとんど役に立たないようなことが書かれていたりする。あれは一体どういうつもりなのだろうか。