第7講 夏目漱石『三四郎』(3)
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遅刻してしまいました
今回は電車遅延のため遅刻してしまったため(といっても5分くらいですけど)、講義ノートは途中から。最初の部分は以下のエントリに記されています。
代理レポート途中まで - 妄想日記
講義ノート
講義の最中にとったノートをほぼそのまま写したものなので、文責はすべて kanimaster にあります。
- 美禰子は三四郎のことを好きだったのか?
- 田中優子 徳川時代にストーカーはいなかった。
- 電話も手紙もなかったから。長距離用の飛脚はあったが、近くに手紙を届けるというのはなかった。
- その代り、強姦は多かったのではないか。
- 英国には痴漢がいない?
- 日本のような満員電車がないというのもあるが、女の体を触るだけでは満足しないのではないか。
- 三四郎の下宿には、下女がいた。(三 轢死の場面参照)
- 羊の絵について
- 三四郎を誤解させている。
- 美禰子の長兄は広田先生と同い年だが、早く亡くなった。昔はよく人が死んだ。
- 与次郎に金を貸す場面
- 石原千秋 三四郎=童貞説
- 小口当座預金通帳(あずかりきんかよいちょう)
- 美禰子は自分名義の口座を持つことができなかった。女だから。
- 「これもヴェニスですね」 三四郎が振られる場面
- 「戸口を出る拍子(ひょうし)に互いの肩が触れた。男は急に汽車で乗り合わした女を思い出した。美禰子の肉に触れたところが、夢にうずくような心持ちがした。」
- 「美禰子の肉」 という表現は漱石独特。
- 里見恭助が結婚すると、美禰子は小姑になる。それが嫌で、彼女は結婚した、という説。(小森陽一)
「あなたに会いに行ったんです」
三四郎はこれで言えるだけの事を悉く言った積りである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、例(いつも)のごとく男を酔わせる調子で、「お金は、彼所(あすこ)じゃ頂けないのよ」と言った。三四郎は落胆(がっかり)した。
次回
- 田山花袋 『蒲団』