三島由紀夫 『暁の寺』

豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫)

豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫)

  • 最初から舞台は1941年のタイである。
  • 冒頭数十ページ、暑苦しくうっとうしい描写が延々続く。主人公(というか狂言回し)の本多もうんざりしている。
  • タイはそれくらい暑い国なのだろう。
  • 奔馬』 のラストで死んだ飯沼勲の死について、あとから意味付けを行っていくのは、前作のときと同じパターン。
  • それにしても、タイという国、旅行のパンフレットのような写真でしか知らないことに気づく。どこまでが現実なのか、どこからが三島の捏造、じゃなくて創作した世界なのか。さっぱりわからないまま、ストーリーは進んでいく。