1971年発表の "Fragile" （アメリカでは翌年1月に発売されたため、'1972' と表記されている）。このあたりからバンドは黄金期に入る。 メンバーはジョン・アンダーソン（vo）、スティーヴ・ハウ（g）、リック・ウェイクマン（key）、クリス・スクワイア（b）…

イエスの第3作、"The Yes Album" （1971年発表）。 メンバーはジョン・アンダーソン（vo）、スティーヴ・ハウ（g）、トニー・ケイ（key）、クリス・スクワイア（b）、ビル・ブラッフォード（ds）。 天才ギタリスト、スティーヴ・ハウの加入によって、メンバ…

中指の第二関節晩夏光

緑蔭や人と人との距離置いて 俯きし向日葵と挨拶交はす

イエスのセカンド・アルバム "Time And A Word" （1970年発表）。 メンバーは前作同様、ジョン・アンダーソン（vo）、ピーター・バンクス（g）、トニー・ケイ（key）、クリス・スクワイア（b）、ビル・ブラッフォード（ds）。 このアルバムの最大の特徴は「…

ここ半年くらい1970年代以降のプログレッシブ・ロック（プログレ）をまとめて聴いているので、少しずつ感想を書いてみたいと思う。 最初は1969年にデビューしたイエスのデビュー・アルバム "Yes"。 メンバーは、ジョン・アンダーソン（vo）、ピーター・バン…

7/27（土）開催 第33回いるか句会のお知らせ | 堀本裕樹オフィシャルサイト 7月27日（土）、第33回いるか句会に参加。以下の5句を投句しました。 緑蔭を猫の占めたる午後三時 日を除けて跣足で駆ける少女かな 蝦蛄（しゃこ）を食べる自由恋をする自由 試作機…

虫干やハードディスクを如何にせむ

微笑みも涙もサングラスの陰 父ちゃんはサングラスだぞ強いんだぞ 男だけサングラスする宇宙人 全員でサングラスした十五歳

河童忌や煙草はどれも湿気てをり

エアコンの力の限り大暑かな

標高千五百あたりで三尺寝 日盛やお相撲さんのゐる電車 宅配を待ちきれなくて三尺寝

蝦蛄を食べる自由恋をする自由 呼び水となる蝦蛄の句や恋は未だ 九センチのヒールで蝦蛄を潰す音

夕立に駆出す女子の背中かな

夏空や佐藤あやかとすれ違ふ

宝石のごと掲げたる甲虫 青芝や生まれる前の夢をみる 青芝の少しついてる膝と肘 青芝や段差の高き投票所 青芝や脳性マヒ者の年老いて 涼しさや相手の遠き挨拶句

一息にラムネ飲み干すマッチョかな 行水のマッチョの肌を弾けをり 瓜番のマッチョの陰で盗みけり 白シャツの肩の破れしマッチョかな 夏痩せを知らぬマッチョの喰いつぷり 青林檎片手で潰すマッチョかな 歓声を上ぐるマッチョや雲の峰 獅子唐を喰ひてマッチョ…

納得の行かぬ会見初茄子（なすび） 学年に一人ずつゐる長茄子

単線の車輌トコトコ青田風 地下鉄で紛失したる夏帽子 一口は猫に舐めさすガリガリ君

忌日前に投票行こう石原忌 弟に先を越されて石原忌

三四人殺してみたき暑さかな 候補者の握手断る盛夏かな 真夏日やカンバーバッチの缶バッヂ 真夏日や父親殺す物語 鉄橋の音の近さや風涼し

7月14日（日）、向島百花園で行われた吟行＆句会に参加。 以下の5句を投句しました。 夏草や荷風先生憤慨す 濹東に涼しき風の吹く日かな 梔子の散ることもなく永らへて 静かなる川の波紋や半夏生 濹東に四十雀来て昼下り

瓢箪の名札に蔓の絡みけり 葦戸越しに重ねて来る雀かな 冷素麺すゝる親爺は茶屋の奥 冷素麺すゝる親父を見つけたり あめんぼう浮ぶ川辺の静かなる 深井戸に立入禁ず百日紅 花魁草しやなりしやなりと立ちにけり

襟元まで真赤に染めて花魁草

脳髄の底に梅酒の残りけり 夕立のかかりしタトゥ柄タイツ 大釜に入るごと夏の交差点

カーテンの色の褪せたる炎暑かな 炎昼や淫夢の妻の柔きこと

席替えで隣の席にざりがにが

地下鉄を二度乗り換えて酸漿市 口上は短く高く酸漿市 鬼灯市傘もさせずに帰りかな

7月7日（日）、下北沢の書店フィクショネスで毎月行われる句会に参加。 http://www.ficciones.jp/ 以下4句を投句しました。 本堂の屋根の白さや五月雨 ぐい呑を漂白しつゝ半夏生 ごきぶりに生まれごきぶりとして死ぬ 梅雨明けてもう弟のいない部屋 諸事情に…

ポスターの総天然色ヴィヴィアン忌