イエス/時間と言葉

  • エスのセカンド・アルバム "Time And A Word" (1970年発表)。
  • メンバーは前作同様、ジョン・アンダーソン(vo)、ピーター・バンクス(g)、トニー・ケイ(key)、クリス・スクワイア(b)、ビル・ブラッフォード(ds)。
  • このアルバムの最大の特徴は「オーケストラとの共演」である。古いレコードレビューを見ると「ロックとクラシックの融合」というようなことが書かれているが、本作におけるオーケストラはクラシックの要素はほとんどなくて、1960年代の典型的なポピュラー音楽=映画音楽が大々的に導入されている。(1曲目には西部劇映画『大いなる西部』のテーマ曲がそのまま引用されていたりする。)
  • 一方、'Sweet Dreams'、'Time And A Word' などメロディの美しい佳曲がたくさん含まれているのが本作の魅力となっている。隠れた名盤だと思う。
  • 前作に比べて、バンクスのギター・ソロが大幅に短縮され、目立たなくなっている。そして、レコーディングの直後に彼はバンドを脱退。アルバム発売時には新ギタリスト、スティーヴ・ハウが加入していた。(上の動画 'Then' には、スティーヴ・ハウが映っている。)

Time & A Word

Time & A Word