2009-07-22から1日間の記事一覧

川端康成 『古都』

「似てるなあ。」千重子には、熱いものが、つたわった。右と左に立ちかわってみて、「ほんまに、生きうつしの上や、へええ。」 「ふた子どすもん。」と、苗子は言った。 「人間はみんな、ふた子産んだら、どうどすやろ。」 「人ちがいばっかりして、お困りや…

森本貞子 『冬の家――島崎藤村夫人・冬子』

島崎藤村 『家』 を読み終わって数日。なんだかずしんときて、他の本を読んでもぼーっとしてしまう日々が続いている。そんな時、アマゾンでこういう本を見つけた。冬の家―島崎藤村夫人・冬子作者: 森本貞子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1987/09メディア…