2009-05-05から1日間の記事一覧

芥川龍之介 『雛』

『雛』 は、大正12(1923)年に発表された短編小説。 明治の昔、没落した士族の父は、立派な雛人形一式を骨董屋に売り、家計の足しにすることにした。買い手は横浜の亜米利加人。骨董屋は父に半額の手付金を渡す。 娘の 《わたし》 は、もう一度雛人形を見た…

和助誕生

明治維新。三百年続いた本陣・問屋・庄屋制度も廃止され、青山半蔵は馬篭の戸長となった。以下は明治6年春の出来事である。 その年から新たに祝日と定められた四月三日は、木曾路で初めて迎える神武天皇祭である。(中略) 半蔵の妻お民も、今は庄屋の家内で…

連休の顛末

黄金週間はどこの高速道路も大渋滞らしい。そんなこともあろうかと、この連休は電車であちこち出かけることにした。都電や江ノ電など、ふだん乗らない電車にも乗った。 さて、母の日も近いことだし、義両親を誘って食事にでも行こうかと、久しぶりに車を出そ…