Bill Evans / The Solo Sessions

Solo Sessions 1

Solo Sessions 1

Solo Sessions 2

Solo Sessions 2

 ビル・エヴァンスの死後、1985年に発表されたピアノ・ソロ・アルバム。エヴァンスはソロ・アルバムを何枚か製作したが、録音順でいうと本作が一番最初のものである。
 テンポ・ルバートで演奏される曲が多く、思いつくまま適当に弾いているような感じ(実際はそんなことはないのだろうけど)がする。で、まさにそういうところが、セロニアス・モンクの "Thelonious Himself" (1957年)と共通している。おそらくモンクの影響を強く受けた作品ということになるのだろうが、エヴァンスにしては珍しいことである。
 選曲はスタンダード・ナンバー中心。複数曲のメドレーが多い。次のアルバム "Conversations With Myself" (ピアノ多重録音によるソロ作品)より、ずっと良いと思う。