Thelonious Monk / Monk's Music
- アーティスト: Thelonious Monk
- 出版社/メーカー: Ojc
- 発売日: 1991/07/01
- メディア: CD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 1957年6月26日録音。
- Thelonious Monk (p), Ray Copeland (tp), Gigi Gryce (as), Coleman Hawkins, John Coltrane (ts), Wilbur Ware (b), Art Blakey (ds)
"Brilliant Corners" と並んで、最も評価の高いアルバムの一つ。7人編成。ほとんど共演経験のあるメンバーばかりだが、新旧世代がならび初顔合わせもあるというすごいセッションとなった。
オリジナル LP は全6曲入り。モノラル録音だがきわめて高音質である。ボーナス・トラックの (8) のみステレオ(全曲ステレオ・ヴァージョンもあるらしい)だが、マイクのセッティングが違うらしく、やや遠くで音が鳴っているような感じがする。
(1) はモンク抜き、管楽器4名によるアンサンブルで、イギリスの作曲家ウィリアム・ヘンリー・モンク(1823〜1889)が作曲した讃美歌である。(夕刻の礼拝で頻繁に歌われる割と有名な讃美歌なのだけど、作曲者名以外に共通点が思い浮かばない。)
きわめて真面目(スクエア)な (1) が終わった後、ドロドロしたイントロから始まる (2) への展開が素晴らしい。(2) は珍しくモンクが先発ソロを弾くが、変拍子っぽいフレーズを繰り返すうちにリズムがわからなくなってしまうのが面白い。モンクに「コルトレーン! コルトレーン!」と名前を呼ばれて登場するコルトレーンのソロも最高である。
(3) は旧世代のテナー奏者コールマン・ホーキンスとリズム・セクションによるカルテット演奏。
(4) は下降するフレーズを何度も繰り返す曲。上昇調の (2) に少し似ているのがこのヴァージョンの特徴かもしれない。アート・ブレイキーのドラムがかっこいい。
(5) ではコルトレーンがふたたび登場。7人全員がソロをとり、10分を超える演奏になっている。
(6) は前半ピアノ・トリオ、後半セプテットによるスロー・ナンバー。アドリブ・ソロはなく、テーマ部分を何度も繰り返す不思議な曲である。