Thelonious Monk / Monk

Monk

Monk

  • (1)〜(3) …… Thelonious Monk (p), Julius Watkins (fhr), Sonny Rollins (ts), Percy Heath (b), Willie Jones (ds) (1953年11月13日録音)
  • (4)〜(7) …… Thelonious Monk (p), Ray Copeland (tp), Frank Foster (ts), Curly Russell (b), Art Blakey (ds) (1954年5月11日録音)

 1953年と54年の二つのセッションで録音された作品を収録したアルバム。元は10インチ盤2枚として発売されたらしい。(ヴァージョンによって曲順に異動があり、前半と後半が逆になっているのもある。)
 53年のセッションは、フレンチホルン奏者、ジュリアス・ワトキンスとソニー・ロリンズを加えたクインテット演奏。フレンチホルンが加わったジャズ演奏(特にコンボ)は珍しいと思うが、良いかどうかは疑問。この時期のロリンズはまだ地味である。
 (3) は (2) の別テイクなので、このセッションからは実質2曲しか収録されていないのだが、これ以外の3曲が "Thelonious Monk and Sonny Rollins" という別のアルバムに収録されている。
 54年のセッションは、レイ・コープランドとフランク・フォスターを加えたクインテット演奏。フォスターは当時、カウント・ベイシー楽団に加入したばかりの実力者である。また、カーリー・ラッセルとアート・ブレイキーは当時、ブレイキーのクインテットで共演していた仲間であり、"A Night At Birdland" という名作を残したリズム隊だ。リズムがしっかりしていると、モンクのピアノも光るというものである。なお、本セッションからは奇天烈な名曲、"Hackensack" が誕生している。