Thelonious Monk Trio

Thelonious Monk Trio: Rudy Van Gelder Remasters

Thelonious Monk Trio: Rudy Van Gelder Remasters

  • (5), (6), (7), (8) …… Thelonious Monk (p), Gary Mapp (b), Art Blakey (ds) (1952年10月15日録音。)
  • (3), (4), (9), (10) …… Thelonious Monk (p), Gary Mapp (b), Max Roach (ds) (1952年12月18日録音。)
  • (1), (2) …… Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Art Blakey (ds) (1954年9月22日録音。)

 セロニアス・モンクは1952〜54年に、アルバム3枚分の演奏を録音。当初は SP 盤や10インチ盤として発売されていたようだが、その中からトリオ編成の録音を集めたのが本作である。
 本アルバムは、1952年10月と12月のセッションから4曲ずつ、54年9月のセッションから2曲が収録されている。*1 曲は (2), (6), (10) がスタンダード・ナンバー、それ以外はモンク作曲のオリジナルだが、現在ではオリジナル曲のほうが遥かに有名になり、スタンダード曲として知られるようになっている。
 ピアノ・トリオとはいうものの、実際はピアノ + 伴奏といった感じの演奏で、特にベースは目立たない。ここでは、二人のドラマーの音を聴き比べてみるのも楽しいと思う。
 54年録音の2曲は録音状態が向上し、特にピアノの音がクリアになっているのだが、変なリヴァーブがかけられていて一長一短である。だが、それでも (1) は7分半の LP サイズの演奏をたっぷり聴くことができるし、 (2) のピアノ・ソロ曲も非常に良い。なお、本作以降、モンクのほとんどのアルバムには、無伴奏のピアノ・ソロ演奏が収録されている。

*1:CD のヴァージョンによって曲順が異なるが、上記データは Amazon のリンクに合わせた。