Miles Davis / Steamin' With The Miles Davis Quintet
- アーティスト: Miles Davis
- 出版社/メーカー: Prestige
- 発売日: 2007/08/07
- メディア: CD
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- (1)〜(4), (6) …… 1956年5月11日録音。(5) …… 1956年10月26日録音。
- Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
1956年に行われた 《マラソン・セッション》 の中の1枚。4枚のアルバムのうち一番最後、1961年に発表された作品である。全てのジャズ・レコードの中で、最もジャケット・デザインの優れた一枚だと思う。
全6曲入り。オリジナル曲はなく、すべてスタンダード・ナンバーまたはジャズ・ミュージシャンの楽曲のカヴァーである。(1) と (4) がミディアム・テンポ、(3), (6) がスロー・バラード、(2) と (5) がアップ・テンポのハード・バップ・ナンバーだ。((3) と (6) はコルトレーン不参加。)
困ったことに、《マラソン・セッション》 4部作の中で、本作は選曲に難があるのである。ゆったりした曲が多いのに、どう考えてもアップ・テンポの2曲が雰囲気をぶち壊しているのだ。マイルスのレパートリーには、アップ・テンポでもかっこいい曲はいくらでもあるのだが、この2曲に限ってはアレンジが凝りすぎていて、必ず誰かが先走ったり出遅れたりする。ぶっつけ本番のセッションだったため、リハーサルが足りなかったのかもしれない。
1曲ずつ聴けば決して悪くないのだけれど、(あくまでも他のアルバムと比べて)アルバム単位で聴いた場合、見劣りがしてしまうのである。