Miles Davis / Workin' With The Miles Davis Quintet
Workin' With the Miles Davis Quintet
- アーティスト: Miles Davis
- 出版社/メーカー: Original Jazz Classics
- 発売日: 1990/10/17
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
- (1)〜(6), (8) …… 1956年5月11日録音。(7) …… 1956年10月26日録音。
- Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
金銭的な問題によりプレステッジからコロンピアへ移籍したマイルスは、1956年5月11日と10月26日にスタジオ・レコーディングを行い、わずか二日間で25曲もの録音を残した。これが通称 《マラソン・セッション》 と呼ばれるものである。*1
プレステッジはこの時の録音を1年に1枚ほどのペースでレコード化し、合計4枚のアルバムとして発売した。本作 "Workin'..." は3番目に発表されたアルバムで、(7) を除き5月のセッションでの演奏を収録している。
全8曲入り。うち5曲はブルー・ノートやプレステッジで過去に録音された曲の再演、2曲は短いエンディング・テーマ、残る1曲は新曲だがマイルス不参加のピアノ・トリオ演奏である。ただし、再演といっても甲乙つけがたい演奏が多く、こちらのクインテットのほうが明らかに優れているものもあって、全体として非常にレベルの高いアルバムになっている。
(1) はレッド・ガーランドのピアノのイントロから始まる美しいバラード。同じ曲のピアノをブルー・ノート盤 "Miles Davis Vol.1" ではホレス・シルヴァーが弾いていたが、聴きくらべると面白い。マイルスの使用するトランペットのミュートは、本作のほうがはるかに素晴らしいと思う。
(4) と (8) は "Theme" というタイトルで同じ曲の別テイク。マイルスのライヴのエンディング・テーマとして長年演奏された曲である。（55年録音のアルバム "Miles" 収録の同名曲とは異なる。あちらはジャズ・メッセンジャーズのエンディング・テーマ曲であった。）
