Miles Davis / Miles Davis Vol.2

Miles Davis, Vol. 2

Miles Davis, Vol. 2

 マイルスは1952〜54年の3年間に1回ずつ、ブルー・ノート・レーベルに録音を残した。本アルバムはそのうち、53年の録音を集めたものである。(52年と54年の録音は "Miles Davis Vol.1" というタイトルで別途発表されている。)
 全11曲入り(6曲プラス別テイク5曲)。別テイク録音が多いが、聴きごたえがあるので全く問題にならない。
 J・J・ジョンソンとジミー・ヒース(ベースのパーシー・ヒースの弟)を加えたセクステットによる演奏。どの曲も3分台なのだが、テーマはきっちりとアレンジされ、アドリブ・ソロも起承転結がはっきりした構成になっている。
 (1), (3), (4), (5) はアップ・テンポのハード・バップ曲。いずれも、アート・ブレイキーのドラムが大活躍、メンバーのソロも最高にかっこいい。
 (2) と (6) はバラード曲。マイルスはどんどん上手くなっていく。評判の高い "Vol.1" より、こちらのほうが好きかもしれない。