Wynton Marsalis / Wynton Marsalis
- アーティスト: ウイントン・マルサリス,ブランフォード・マルサリス,ハービー・ハンコック,ケニー・カークランド,ロン・カーター,ジェフ・ワッツ,トニー・ウィリアムス,チャールズ・ファンブロウ,クラレンス・シー
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1996/12/12
- メディア: CD
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- 1981年7〜8月録音。
- (1), (2) …… Wynton Marsalis (tp), Branford Marsalis (ss, ts), Kenny Kirkland (p), Clarence Seay (b), Jeff Watts (ds)
- (7) …… Wynton Marsalis (tp), Branford Marsalis (ss, ts), Kenny Kirkland (p), Charles Fambrough (b), Jeff Watts (ds)
- (3)〜(6) …… Wynton Marsalis (tp), Branford Marsalis (ss, ts), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
- 録音当時19歳のトランペット奏者、ウィントン・マルサリスの初リーダー作。プロデューサーはハービー・ハンコック。
- 全7曲入り。(1), (2), (7) はニューヨーク録音。(3)〜(6) は東京録音と書かれていて、おそらくアルバム "Herbie Hancock Quartet" (プロデューサーはデヴィッド・ルービンソン)と同日のレコーディングであろう。録音のために来日したウィントンの兄、ブランフォード・マルサリスとハンコック・トリオによる5人編成になっている。
- 繰り返すようだが、ウィントン・マルサリスの音楽は上手いけれども感動しない。若かったからというだけでなく、その後もずっとこの状態が続くのである。(最初から完成度が高かったというのもあるのだが。)
- 本アルバムはハービーがプロデュースしているにもかかわらず、彼のピアノが活躍する場面が非常に少ない。(3) はピアノ・ソロなし。(4) はハービー不参加。(5) ではピアノはほとんどコードを弾いているのみ。(6) は最初から最後までトランペット・ソロのみ(ブランフォードは不参加)である。
- ところが、ハービー不参加の (4) が素晴らしいのだ。物凄い速さの4ビート曲(ウィントン作曲のオリジナル)である。マルサリス兄弟のユニゾンによるテーマに続いて、ロン・カーターのベース、トニー・ウィリアムスのブラシが正確に(ほとんど機械のように!)リズムを刻んでいく。トランペットとテナーが交互にソロをとる。途轍もなく緊張に満ちた演奏なのだが、エンディングはユーモアたっぷりだ。全体に散漫なイメージのアルバムなのだけれど、これ1曲で全部持っていってしまう。