Herbie Hancock / Sextant

Sextant

Sextant

  • 1972〜73年録音。
  • Herbie Hancock (key), Bennie Maupin (ss, b-cl, piccolo), Eddie Henderson (tp, flh), Julian Priester (b-tb, t-tb, a-tb), Buster Williams (el-b, b), Billy Hart (ds), Patrick Gleeson (synth), Buck Clarke (perc)
  • ハービーのコロンビア・レーベル移籍第1作。彼はこの時期に家族を伴いニューヨークからロサンゼルスへと居を移しており、本アルバムも西海岸サンフランシスコで録音された。(ただし、バンド・メンバーは前作とほぼ同じままである。)
  • 全3曲入り。"Mwandishi"、"Crossings" と同じセクステットに、シンセサイザーとパーカッションが加わる。通称 《エムワンディシ3部作》 の完成である。
  • (1) はシンセサイザーのピコピコサウンドとメロトロンの音が印象的な曲。バスター・ウィリアムスのアコースティック・ベースは、そろそろこのバンドの演奏に合わなくなってきている。
  • (2) はミディアム・テンポで19/4拍子のファンク・ナンバー。エレキ・ベースとバスクラリネットのリフを中心にしたどす黒い感じの曲である。全体の構成はシンプルだが、キーボード・ソロなどかなり複雑な音を出している。
  • (3) は20分近い長尺のファンク・ナンバー。かっこいいのだけれど、ドラムの音に変なエフェクターがかけられていて、気持ち悪い。1970年頃のマイルス・デイヴィスに近い雰囲気の演奏だと思う。