Freddie Hubbard / Red Clay

  • 1970年1月27〜29日録音。
  • Freddie Hubbard (tp), Joe Henderson (ts, fl), Herbie Hancock (el-p, organ), Ron Carter (b, el-b), Lenny White (ds)
  • フレディ・ハバードクロスオーヴァー・ジャズの名門 CTI レーベルから発表した人気アルバム。マイルス・デイヴィスの "Bitches Brew" は抽象的でわかりにくい部分があるが、本作はわかりやすい。ロックとブルースとソウルとジャズのおいしいところを集めた名盤である。
  • ドラムのレニー・ホワイトは当時20歳になったばかり。本作の半年前に、"Bitches Brew" 録音に参加した若手である。その他は60年代以来のおなじみのメンバーだ。
  • ハービー・ハンコックは、珍しくウーリッツァーのエレピを弾いている。これまたレトロな音色の楽器だが、演奏はまだ地味な感じがする。
  • LP は全4曲入り。CD には追加曲 (5) が収録されている。
  • (1) はベースのリフが印象的なジャズ・ロック・ナンバー。ハバードとヘンダーソンのソロが熱い。
  • (2) はスロー・ブルース。ハービーはオルガンを弾く。全員渋すぎる演奏。
  • (5) "Cold Turkey" はジョン・レノンの69年のヒット曲のカヴァー。8ビートの熱いセッションだ。全体にホットな演奏が続くアルバムだが、決して暑苦しくならないのはプロデューサー、クリード・テイラーの技だろうか。