Weather Report / Weather Report ('81)

Weather Report

Weather Report

  • 1981年録音。(1982年発売。)
  • Josef Zawinul (key), Wayne Shorter (ts, ss), Jaco Pastorius (el-b), Peter Erskine (ds), Robert Thomas Jr. (perc)
  • 前作 "Night Passage" と同じメンバーによって録音されたスタジオ録音盤。バンド名をタイトルにしたアルバムは1971年発表の第1作と同じでまぎらわしく、アマゾンのレビューは両方のアルバムの感想が混ざって掲載されている(投稿者が間違えたわけではないと思うけど)。このため、日本国内盤 CD の邦題には『ウェザー・リポート('81)』と年号が付けられている。
  • 全7曲入り。(1), (2), (3), (4), (6) がザヴィヌル作曲。(5) がショーター作曲。(7) はメンバー5人の共作となっている。
  • 前作とは対照的にメンバーのソロ・パートが少なくて、ジョー・ザヴィヌルピーター・アースキンの二人が目立つ演奏になっている。
  • (1) はイントロのドラムとパーカッションがかっこいい曲。バンド演奏は、うーん、アレンジしすぎかも。
  • (2) と (6) はまたしても "A Remark You Made" の焼き直し。曲もつまらないが、ドラムがダメ。アースキンはスローな曲が苦手なのかもしれない。
  • (3) は3部構成の組曲。4ビートのジャズ・ナンバーだが、2番目のパートでアースキンはブラシを使用している。冒頭、シンセサイザーで車のクラクションの音を再現している部分は、チャールズ・ミンガスの "Foggy Day" *1に似ていると思う。
  • (4) はスタジオで即興的に演奏されたジャム・セッション。ショーターとジャコは曲の途中から演奏に加わっている。
  • (5) はショーターにしては印象に残らない曲。初めてリズム・マシンが導入されているが、使い方が陳腐である。
  • (7) は (4) の続きなのだろうか。ジャム・セッション風の演奏。
  • 本アルバム発表と前後して、ジャコ・パストリアスピーター・アースキン、ロバート・トーマス・Jr. の3人が脱退した。

*1:ガーシュウィン作曲のスタンダード曲。1956年のアルバム "Pithecanthropus Erectus" に収録されている。