Weather Report / Heavy Weather

HEAVY WEATHER

HEAVY WEATHER

  • 1976〜1977年録音。
  • Joe Zawinul (key, g, perc, vo), Wayne Shorter (ss, ts), Jaco Pastorius (el-b, ds), Alex Acuña (ds, perc), Manolo Badrena (perc, vo)
  • 全8曲入り。(1), (2), (7) がザヴィヌル作曲。(4), (6) がショーター作曲。(3), (8) がジャコ作曲。(5) はパーカッション2人のデュオ。
  • 不世出の天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスが正式参加。また、前作でパーカッション奏者として参加していたアレックス・アクーニャがドラムを叩いている。捨て曲なし、全部名曲、名盤中の名盤である。
  • (1) "Birdland" はウェザー・リポートの作品中、最も有名な曲。複数の曲(フレーズ)をつなぎ合わせて作ったのだと思うが、ジャズにしては珍しく、イントロ、Aメロ、Bメロ、リフレイン(サビ)、ブリッジなど歌ものに近い構成になっていて、特にサビのハーモニーが素晴らしい。本作から導入されたオーバーハイムのポリフォニック・シンセサイザーが大活躍している。
  • (2) はザヴィヌル作のスロー・バラード。本作以降、似たような曲がしばしば登場するが、これが一番良い。
  • (3) はジャコパスのベースが大活躍。ドラムもジャコが叩いている。ソプラノのショーターによる 《キメ》 が最高にかっこいい。
  • (5) は1976年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルのライヴ録音。アクーニャとバドレーナのパーカッション・デュオ演奏だが、前半部分がカットされ、2分強の長さに編集されている。
  • (6) はショーター作曲のラテン・ナンバー。ザヴィヌルの曲かと思うほどメロディがきれいで、非常に垢ぬけている。アクーニャのドラムは軽くて、こういう曲にはぴったりだと思う。
  • (8) はジャコパスの重要レパートリー。ピアノ、ソプラノ、ベースのソロが順番に繰り返される曲だが、間に挟まる物凄いフレーズ(ピアノとベースのユニゾン)が決め手になっている。