Weather Report / Night Passage

ナイト・パッセージ

ナイト・パッセージ

  • (1)〜(7) …… 1980年8月録音。(8) …… 1980年6月、大阪フェスティバルホールでのライヴ録音。
  • Josef Zawinul (key), Wayne Shorter (ts, ss), Jaco Pastorius (el-b), Peter Erskine (ds), Robert Thomas Jr. (perc)
  • 全8曲入り。(8) は日本でのライヴ録音。他の7曲はスタジオ録音と書かれているが、スタジオに観客を集めてのライヴ録音らしく、ときどき拍手や歓声が聞こえる。
  • (1), (2), (4), (6), (8) がザヴィヌル作曲。(3) がショーター作曲。(7) がジャコ作曲。(5) はデューク・エリントンのカヴァー。
  • 多重録音をほとんど用いず、ライヴ演奏になっている点、また半数の曲が4ビートという点で、古典的なジャズへの回帰と言われた作品である。メンバーのソロをしっかり聞かせるという意味では聴きごたえのある演奏だが、一方、音がしょぼいキーボードに依存したアレンジのため、全体にプアなサウンドになっていることは否定できない。
  • (1) は4ビートというよりシャッフル・リズムを強調した曲。テーマは後半になって登場する。
  • (2) は "A Remark You Made" の二番煎じ。
  • (3) はウェイン・ショーター作曲だが、ジャコパスのベースをフィーチャーしたラテン・ナンバー。この曲が一番かっこいい。
  • (5) は1920年代のデューク・エリントン楽団の曲をカヴァーしている。エリントンのフレーズを真似たようなピアノのフレーズが聞こえるが、全体に大ざっぱな演奏。
  • (7) はメロディの美しいスロー・ナンバーだが、ボーッとしたアレンジ。ジャコ・パストリアスは後に自身のアルバムでこの曲を再び演奏しているが、そちらのアレンジのほうがずっと素晴らしい。