Weather Report / Mysterious Traveller

Mysterious Traveller

Mysterious Traveller

  • 1974年2〜5月録音。
  • Josef Zawinul (key, perc), Wayne Shorter (ss, ts), Miroslav Vitouš (b), Alphonso Johnson (el-b), Ishmael Wilburn (ds), Skip Hadden (ds), Dom Um Romão (perc), etc.
  • ウェザー・リポートはベーシストが交代すると大きく変化するバンドだ。本アルバムより新ベーシスト、アルフォンソ・ジョンソンが参加。第2期ウェザー・リポートの始まりである。
  • 全7曲入り。アルバムの前半がザヴィヌル中心、後半がショーター中心の作品になっている。
  • ザヴィヌル作曲の (1) は16ビートのリズムを強調したファンク・ナンバー。拍手と歓声の音が入っているが、ライヴ録音なのかどうか不明。(ウェザー・リポートの曲にはときどき拍手が入っているものがある。)
  • ザヴィヌルとミロスラフ・ヴィトウスの共作、(2) は今の耳で聞くと明らかに捨て曲である。冒頭のシンセサイザーの音が目立つのでアルバムに収録したのかもしれないが、このアルバムに入れなくてもよかったのではないか。
  • (3) はザヴィヌルとアルフォンソ・ジョンソンの共作によるファンク・ナンバー。ジョンソンのフレットレス・ベースのリフばかりがやけに目立っている。
  • ショーター作曲の (4) は同じくファンク・ナンバー。構成とアンサンブル重視の曲だが、ショーターのサックス・ソロを楽しむことができる。
  • 同じくショーター作曲の (5) は、彼のソプラノとザヴィヌルのピアノのデュオ。目立たないが美しい曲である。
  • (6) と (7) は同じフレーズを繰り返すばかりの地味な曲。どこが良いのかわからない。
  • 全体に打楽器の音質が悪く、音が割れたりボソボソいったりする部分があるので、リマスター盤が出ることに期待。