John Coltrane / Stellar Regions

Stellar Regions

Stellar Regions

  • 1967年2月15日録音。
  • John Coltrane (ts, as), Alice Coltrane (p), Jimmy Garrison (b), Rashied Ali (ds)
  • "Expression" 同様、コルトレーンの最晩年の演奏を集めたスタジオ録音盤。(1995年発売。)
  • ファラオ・サンダース抜きのカルテット演奏のみが収録され、"Expression" よりも激しい印象のアルバムである。
  • 全11曲収録。うち、(9)〜(11) は別テイク。また、(5) は "Expression" 収録の同曲の別テイク。
  • (5) "Offering" については、原田和典『新・コルトレーンを聴け!』に「『エクスプレッション』と同一演奏」と書かれていて、Stellar Regions - Wikipedia にも同様の記述があるのだが、2種類の演奏を同時に再生したところ、別テイクであることが判明した。なんと、驚くべきことに、8分20秒余りの楽曲のうち最後の2分ほどを除いて、コルトレーンは全く同じフレーズを吹いていたのである。フリー・ジャズなんて気の向くままテキトーに吹いてるんだろうと思ったら大間違い。彼の演奏は最初から最後まで計算しつくされたものだったのだ。
  • (6) は最初と最後を除き、コルトレーンとラシッド・アリのデュオ演奏。
  • (7) は最初と最後を除き、ギャリソンのベース・ソロ。
  • (8) と (11) (同じ曲の別テイク)で、コルトレーンはアルト・サックスを吹いている。
  • すべての曲が2〜8分台と短く、1965〜66年頃の長大・冗長な演奏とは打って変わって、同じフリー・ジャズなのにとっつきやすいアルバムだと思う。
  • それにしても、このアルバム・カヴァー、かっこいいよなあ。