John Coltrane / OM

Om

Om

  • 1965年10月1日録音。
  • John Coltrane (ts, as), Pharoah Sanders (ts), Donald Garrett (b-cl, fl, b), Joe Brazil (fl), McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds)
  • 4管、7人編成によるフリー・ジャズ作品。収録されているのは1曲(約29分)のみ。(1970年発売。)
  • 本作の前日にほぼ同じメンバーで "Live In Seattle" を録音しており、こちらも同じくワシントン州でのスタジオ録音である。ツアーの最中に旅先でスタジオ入りする、というのは一体どういうことなのか。いくら創作意欲が高まっているからといって、やり方が無謀なのではないか。
  • さて、演奏は冒頭、サムピアノとパーカッションの音に続いて、宗教的なメッセージ(?)が朗読される。「私はオム。オーム!オーーーーーム!!!」(数人の声が聞こえるが誰なのか不明。)朗読というより、何かの祈祷か儀式のような感じのものである。わけがわからない。
  • 続けて、管楽器4人が一斉に叫びだす。CD にはクレジットされていないのだが、コルトレーンが吹いているのはアルト・サックスではないかと思う。*1 ソロの最初はファラオ・サンダースだ。彼のダーティなテナーの音は一発でわかる。
  • その後、メンバーの長いソロがあって、20分を過ぎたあたりで再びコルトレーン登場。ここでもテナーとアルトを吹いているようだ。
  • エンディングは再び朗読。「私はオム。オーム!オーーーーーム!!!」やっぱり、わけがわからない。

*1:1966年の日本公演で、コルトレーンはアルト・サックスのソロを聞かせている。