ジェネシス/創世記
- 1969年に発表されたジェネシスのデビュー・アルバム。原題は "From Genesis To Revelation"。
- メンバーは、ピーター・ガブリエル(vo, fl)、アンソニー・フィリップス(g)、トニー・バンクス(key)、マイク・ラザフォード(b)、ジョン・シルヴァー(ds)、クリス・スチュアート(ds)。
- ジェネシスは、イングランド、サリー州の「チャーターハウス・スクール」(寄宿舎制私立学校)の同級生によって結成された。(このため、初期メンバーは全員1950〜51年生まれである。)お坊ちゃん育ちの学生バンドだったわけだが、まさか彼らが世界的に有名なバンドに成長することになるとは誰も(プログレ全盛期の70年代半ばでさえ)思わなかったであろう。
- アルバムの内容は、アコースティック楽器とストリングスを中心としたフォーク・ロック。ビージーズに似ているが、実につまらない作品で、次作の『侵入』(1970年)とは音楽的なつながりが全く感じられない。
後になると、グループは初期のレコーディングがヒットしなくてよかったと思うようになっていた。音楽的に恥ずかしいものだし、もしも初期の段階でへたに成功していたら将来、発展の妨げになっていただろう。
スペンサー・ブライト『ピーター・ガブリエル(正伝)』(音楽之友社)
- 本当に、最後まで聞くのがつらくなるようなアルバムなのだ。キング・クリムゾンの初期メンバーによる『ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ』と同じく、“買ってはいけないレコード”なのである。聴いてみたいひとは、YouTube で試聴すれば十分だと思う。
- 上の動画は、本アルバムに収録されているが、1967年に録音されたデビュー・シングル、"The Silent Sun"。この曲だけ、オリジナル・メンバーのクリス・スチュアートがドラムを叩いている。
- アーティスト: ジェネシス
- 出版社/メーカー: インペリアルレコード
- 発売日: 2002/12/18
- メディア: CD
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- なお、初期のジェネシスについては、『ピーター・ガブリエル(正伝)』(音楽之友社)を参考文献として使用する。
- 作者: スペンサーブライト,岡山徹
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 単行本
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