新潮文庫の100冊・2010年版
新潮文庫の100冊 2010
以前、『かもめのジョナサン』の悪口を散々書いたのだが、とうとう今年の 「新潮文庫の100冊」 からジョナサンが消えた。1979年からずっと100冊に選ばれ、夏の書店で平積みにされていたのだから、ずいぶん息の長い本だったことになる。
だが、ささやかな喜びもつかの間、よく見たら、海外文学がだいぶ減っていることに気づいた。昨年の20冊から今年は16冊へと、大幅な減少なのである。
今年、姿を消した海外文学は以下のとおり。
- J・ウェブスター 『あしながおじさん』
- リチャード・バック 『かもめのジョナサン』
- フィリップ・プルマン 『黄金の羅針盤〔上〕―ライラの冒険I―』
- トルストイ 『人生論』
- トルーマン・カポーティ 『ティファニーで朝食を』
- ルイス・キャロル 『不思議の国のアリス』
ライラはともかく、ほかは古典的な名作、文庫本の定番ばかりである。絶版というわけではないので、読もうと思えば読めるわけだが、ちょっと残念が気がする。アリスなんて映画になったばかりなのに。
また一方で、『ナイン・ストーリーズ』 など、何年かぶりに復活した本もあるようだ。こういうのはどういう仕組みになっているんだろう? と思う。
さて、今年は何を読もうかな。
- 作者: ルイスキャロル,金子国義,Lewis Carroll,矢川澄子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/02/25
- メディア: 文庫
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