新潮文庫の100冊・2010年版

新潮文庫の100冊 2010
 以前、『かもめのジョナサン』の悪口を散々書いたのだが、とうとう今年の 「新潮文庫の100冊」 からジョナサンが消えた。1979年からずっと100冊に選ばれ、夏の書店で平積みにされていたのだから、ずいぶん息の長い本だったことになる。
 だが、ささやかな喜びもつかの間、よく見たら、海外文学がだいぶ減っていることに気づいた。昨年の20冊から今年は16冊へと、大幅な減少なのである。
 今年、姿を消した海外文学は以下のとおり。

 ライラはともかく、ほかは古典的な名作、文庫本の定番ばかりである。絶版というわけではないので、読もうと思えば読めるわけだが、ちょっと残念が気がする。アリスなんて映画になったばかりなのに。
 また一方で、『ナイン・ストーリーズ』 など、何年かぶりに復活した本もあるようだ。こういうのはどういう仕組みになっているんだろう? と思う。
 さて、今年は何を読もうかな。


不思議の国のアリス (新潮文庫)

不思議の国のアリス (新潮文庫)