ルービンシュタイン/ブラームス 『ピアノ協奏曲第2番』
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)は偉大なピアニストだが、レコードを聴くかぎり当たり外れがあり、その落差が著しい。全般に大雑把な感じがするのだ。しかし、その分大当たりのときの感動も大きいのである。
- アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール),シューマン,ブラームス,オーマンディ(ユージン),フィラデルフィア管弦楽団
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2000/10/25
- メディア: CD
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で、この演奏がやたらとアメリカンなのだ。第1楽章の1分半くらいから始まる管弦楽の響きはまるで映画音楽、それも恋愛映画などではなく、アクション映画や西部劇のような、そうだ 『荒野の七人』 みたいな感じの音楽なのである。ここにはドイツ・オーストリア的な厳しさはない。バックハウス/ベーム盤と比べると、スコーピオンズとボン・ジョヴィくらい違う。
ウェブ上に音源が見当たらないので、訳のわからない書き方になってしまい恐縮する。だが、このオーケストラがまた良いのである。明るくてリラックスできて、しかもわくわくする。そして、この安定感のあるオケの上を、ルービンシュタインのピアノがときにひらひらと舞い、ときに疾走する。ピアノの音が光り輝いているようだ。何度も聴き返したくなるブラームスである。